コズミックブルーエンジェル/不老産兄弟
を近づけた
「もしもし」
「あ、よかった。いないかと思った。いま大丈夫?」
「どちら様ですか?」
「うーん。言わなきゃダメ?」
普段ほとんど携帯しか使わないため
自宅の電話にかかってくることは珍しく
少し不自然に感じた
俺はいたずらだと思って電話を切ろうとした
そのとき
ピンポーン
玄関のベルが鳴った
そして受話器の向こうから
「ついたよ」
「はぁ?」
「ドア開けてよ」
ピンポーン
ピンポーン
俺は何が起こっているのかわからなくなり
とりあえず玄関へ向かってみた
ドアの穴から食い入るように覗き込み
その姿を確認した俺は慌ててドア
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