静かに燃え尽きる場所/狩心
付けながら
遥か遠く手の届かない なぜならば
限り無く近く離れられない同一の
そして
おまえに
落ちた滴、我が瞳の空
さらに落ちてゆく瞳、滴の広がる湖
波紋にビブラートする おまえの顔
歪む 水面に浮かぶ 何か シタイ
(おまえを見つめるおまえ)
ピカッ、ゴロゴロ、ドシャッ
後方100メートルに
何か が 落ちた オト
デモオマエハフリカエラナイ
秋の紅葉の
深き森の奥
誰にも聞こえない小さな拍手のように
パチパチと焚き火の音
枯れたシの葉の上げる煙で
ソラと会話する ビブラートのような揺らぎ
影の小さな家 の中で眠る老人に
ささや
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)