静かに燃え尽きる場所/狩心
さやきかけるように そっと
今まで出来なかった 過去形の我を棄てて
出来得る限り 優しい 眼差しで…
目の前に広がる最悪の景色 もしくは、
まるで何も無いかのような恐ろしさ の広がる…
それでもおまえ
微笑む事ができる
平然と、優しく
瞳 我が手を見つめながら
体 ハラハラと分解されて 灰になり
宙を舞う 風の旅
巻き上がってゆく 竜巻の竜
誰にも聞こえない荒々しい鳴き声で
世界に浸透していく
雨上がりの道端
滴の付いた小さな雑草の名前を思い出した
会話できないそれに話し掛けた
そこにいてくれて
ありがとう
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