静かに燃え尽きる場所/狩心
 

計算を詩始める
迅速に行動する
全ての痛みに耐え抜く

世界にリンチされても
焼身しても
剥き出しの骨だけでやり抜く

静かに燃え尽きる場所だと?
何を抜かすバカ野郎
おまえには
力強く走る場所
しか残されていない

生ぬるいシの否定
手の平で頬を触る おまえに
手の感覚を与える なぜならば
手の平を見つめる
そして 沢山の皺がある

干上がった年輪の川に
ほとばしる稲妻の枝に
震えた文字の営みに
途方もなく続く渇れた谷の壁を
手でなぞりながらマッチを擦るように
発熱する銀河に戸惑いながら揺らいで
形を変えていく個形物に
生命の息吹を植え付け
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