KARADAからでてくることば 〜真美鳥のアルバム『ピラニア』 について〜/さわ田マヨネ
 
かなと思う。頭でちゃんと考えてかっちり発 言することもありはするけど、常時そうしていくのはきっとしんどい。ふだんは もっとてきとうで、言葉は反射的に繰り出されていたりするものだし、たとえ考え ていたことがあったとしても、手癖で出てくる言葉がさっと内容をふちどっていた りもする。それに感情的になったら気持ちがばーっととまらなくなったりもする。 なんだか言葉を口にするということは、経験や環境に基づいたところで、身体と頭 と心が密接に関係しあって、時間の流れの中で発せられていくみたい。当然それは 文字表現とはぜんぜん違う発露のされ方であるのだろう。
ここで話を曲に立ち返らせたいのだけれど、この曲はど
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