KARADAからでてくることば 〜真美鳥のアルバム『ピラニア』 について〜/さわ田マヨネ
はどこか考え抜かれた詞をか ちっとうたおうっていうよりかは、音楽にあわせて身体と気分をもっていって、そ こから言葉をだしているニュアンスが強い。たぶんすごく自覚的にそれをやってい ると思う。
この曲は序盤で”ピラニア ピラルクー アロワナ アマゾン ”と名詞を羅列して 世界を拡げていってからは、日常会話レベルのひらたい言葉が使われている。さっ とでてくるような、言葉の引き出しの中でもいちばん手元におかれているような、 そんなひらたいやつが使われている。このやけに耳なじみのいい言葉は、メロ ディーとあいまって一見ポップなてざわりではあるのだけれど、よく聴くと実はな んだか複雑なことをやっているよ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)