KARADAからでてくることば 〜真美鳥のアルバム『ピラニア』 について〜/さわ田マヨネ
 
このサビについてなのだけれど、展開としてはここで一気に言葉の質が変わっ てきているのがわかるかと思う。中盤まではおきにいっているというか、言葉がど こかに強く向かっていく訳ではないのだけれど、サビに突入すると”君等”という対 象に向かって、言葉が投げかけられていくようになる。
そんなこのサビの冒頭は”あんまり 暗いこと 悲しいこと いわないで”というラ インからはじまる。暗いことや悲しいことをいってしまうことはだれにでもあるこ となので、ちょっと広めの対象に向かっているようではある。ただ中盤の”いやなこ と こわいこと”をおもいだす人にまずは視線がむけられているように思える。もち ろんこの”い
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