2013-3-31/南条悦子
肉を引き離していて、黄色い淵は氷を介しては押し返していた。ふと連想された抵抗はホテルの一室でわたわたと宙を舞っていたときに引っかかりそうになって導き出した結果だった。結果は論理として飛躍するけれど印象は輻輳する。少なくとも僕の主観表現においては。さて。話を戻そう。僕は今喫茶店でノートパソコンを取り出してカウンター席で肩身の狭い思いをしている。窮屈やね。僕はみゆきちゃんにそう言おうと思った。鼻がひくつく。クンクン。クンクン。タバコの煙。タバコの煙は良い匂いだとおもうのだけれど隣のお爺ちゃんが僕の隣に居てじっと僕のことを気になるのかじっと僕の横に目線を透過させる。ちょっぴりぴくついてしまった。レモンス
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