生まれを鎮めるためのなにか (The Collection)/ホロウ・シカエルボク
 
が重なり合って自らの墓場を彩る、目を離している隙にだけやつらの色は失われて行く、僅かな距離でも望遠が必要な瞬間がある、例えばそれは今だ、なにを見たい、どんなものを見たい、あるいはそう思っていた?問いは発せられる、無差別な銃の乱射のように、誰にもヒットしない弾丸、誰の血も流れない死、放たれた願いはどんな死を望んでいたんだろう、火薬の匂いに塗れながらどんな血を飲み干したかったんだろうか?湯葉のような釈然としない抵抗、そんなものがすべてを阻んでいるこんな時間には?血を欲しがるのは当然だ、なあ、血を欲しがるのは当然だよ、俺は満足しないいきものだ、なにか激烈なものが欲しくていつでも呻いているのさ、ディスプレ
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