どうしてもそれをみずの色だなんて言いたくない/ゼンメツ
おまえらがつねに嫌いです
ネイル先で彼氏の蓋をはじきとばしたり、
車両の揺れに合わせ欲情を波打たせる性癖などを飾られても、なんの興味も沸かない
(そうやっていつも、わざわざ口にする
(ヒトは青色の成れの果てだ、
たとえそうだとしても、
あたしは、空に浮くものを食わない
ひとくちだって土と踏みしめず、
ねえ、頭の潰れたふりをしながら涙を乱射する鳥と対峙しても、
(とり会えず、なんかで、
咲いてしまうなよ
つちに浮くほど軽く
なにも浚わないそいつらは、
うるみきった表現方法を大事に抱えたまま、
上天を睨んでいるんだろう
(あんたの勝負があまりにも、
目に、見えていて、
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