震災の記憶/小川 葉
 
まってもらいたい。そうこうしてるうちに、眠っていた。その間にも、眠ることが、できなかった人がいたことを、後に知った。
朝、起きても、情報は得られなかった。とにかく、食べ物と物資を。それを本能のように、求めていた。大きなスーパーには行列ができているので、小さな商店をまわった。そこから少し、また少し、食べ物を手に入れた。普段いかない、小さな店ばかりだった。そこから、食べ物とモノを調達した。なくなり次第閉めますと、書かれていた。百円ローソンは、すぐにしまっていた(後に閉店した)。
三日後くらいの夜、突然、外が、明るくなった。それまで、これまで見たことのない星空が見えていた、家の外が、突然、明るく
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