セプテンバー山男/カンチェルスキス
やつの悪口を言ってた
グループの中の一人が去ると
そいつの悪口がはじまった
おれは外に出て
缶コーヒーを飲んだ
空は曇ってることが多かった
エロいことを想像して
たまに勃起した
と言うか つまり
おれは類まれなガッツのある男として採用され
何十回もベルトコンベアを停めたのだ
神の機嫌を損ねた
神の機嫌を損ねるたびに
おれはもっと簡単にできる作業の場所に
移された
そして顔にこびりついたような曇り眼鏡の男に
何度も怒鳴られた
パレットのカタログの積み方がなってない!
おれは指摘されクソみたいなカタログをゆっくり積み直した
す
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