川柳が好きだから俳句を読んでいる(2、八木三日女のこと)/黒川排除 (oldsoup)
ておいて、もしその作家名にかぶりがあれば、それが気に入った作家、俳人だ。
芽に折れるジャズ地下に無頭児双頭児
だいたい無意識に選んでいるはずの作家名にかぶりが出るということはその作家が特徴的な作品を残しているということにほかならない。その特徴を、おれは暴力に見ている。別に暴力に見ろというわけでもない、花鳥風月も美しいし、そういったものにまどろんでしまう気持ちもわかるし気持ちを持ってもいるけども、おれは暴力が好きだ。暴力性と言ってもいいけど暴力だ。ガツンと来てほしい。簡単でいいと思う、頭蓋骨がへこむほどガツンとした衝撃が欲しい。俳句の中で殺人が。あるいは血が。あるいは性欲が。あるいは
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