川柳が好きだから俳句を読んでいる(1、野村満花城のこと)/黒川排除 (oldsoup)
 
ドラムか(k)んこ(k)ろが(k)してはこ(k)ぼう、であり、「今日」「野菊」「うつくしく」「運ぼう」でu音の脚韻を切っている。
 
 鶺鴒飛ぶ青き流れ細き流れ
 ここ二三日はこの気圧の谷つつじ真紅に咲いて
 午前十時時計がはっきりと鳴り庭の白菊黄菊

 俳句が五七五にこだわらなくていいものだと、そこで初めて気付いたのだった。誰がなんと言おうと、つまりうるせえジジイがやれ季語がどうたらとか五七五が字余りが字足らずがどうだとかゴチャゴチャ抜かしていても胸を張って無視すればよかったのである。そこでおれが川柳というジャンルを選んでいるのは、そういうジジイすら寄り付かないようにするためなのと、
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