わたしの人形/一尾
 
ような銀色のストレートでなく茶色のちりちりしたものだった
私はりかちゃんをお姫様のように仕立てあげる一方でその引き立て役としてこの偽りかちゃんを大いに利用した偽りかちゃんは基本的に服を着せてもらうことはなく裸足で帰るところがないという設定が常であった更になぜか家族がみんな殺されているだの家が焼けて無いだの気がくるっているだのとにかく幼心に思いつく限りの負のカルマを注ぎ与えていた
いま思うと何故そこまで偽りかちゃんをいじめていたのだろうかという気もするが多分幼稚な私の魂から零れる加虐性を偽りかちゃんにつぎ込むことで何かしらのバランスを取っていたようにも思えるそうなれば正しい方のりかちゃんに対して
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