詩とフィクション 詩と向き合う/葉leaf
 
する一方、初めから虚構のものとして、その虚構の真新しさ、奇抜さを楽しもうとすることもできます。その意味でも、この詩はフィクションともノンフィクションとも言えないのです。
 詩には、本当のことを本当のこととして語り、読み手もそれを本当のものとして受け取る、というノンフィクションもあります。他方で、嘘のことを嘘のものとして語り、読み手もそれを虚構として受け取る、というフィクションもあります。その中間として、本当だか嘘だかわからないことを、本当だか嘘だかわからないように語り、読み手も本当のように受け取ったり虚構として受け取ったりする、そういうフィクションともノンフィクションともつかないものもあります。
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