詩と科学 詩と向き合う/葉leaf
 
うなことを言っています。

ロックは『観念』という語を異常に幅広い仕方で用いる。それは少なくとも次のものを含んでいる。
(a)感覚知覚(感覚印象)
(b)体感(痛みとかくすぐったさのようなもの)
(c)精神的心像(イメージ)
(d)思考と概念
一つの語でもってこのように異質な事物の集合を含むという用法が、ロックをしてあらゆる種類の誤謬へと導いているのである

 アームストロングは、ここでロックを非難しているわけです。ところが、詩を書いたり読んだりする者の立場からすれば、ロックの「観念」とはまさに詩の言葉そのものを言い当てているということができるでしょう。先ほどの「家」という言葉だ
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