温い感触の鎮魂歌/ホロウ・シカエルボク
み損ねてしまうぜ…!おれは途中から自分が夢を見ているんだってことに気がついていた、だから、目を覚ました後もこのことを覚えているように努めて眠り直したんだ、目が覚めてもバッチリとこの夢のことは覚えていた、だけどもうD・Jの言葉について考えてみようという気持ちは微塵もなかった、あの真空管ラジオは二度と震えだすことはないだろう
いくつかの言葉は、あるいはいくつかのフレーズは、誰の目にも止まることなく葬られるべきなんだ、それがどんなに気持ちのこもった、出来のいいものであったとしてもさ…ひとつの詩篇として完結することが出来なければさ―手ごたえなんか気にしちゃいけない、書き連ねているものに愛情なんか
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