HHM講評/香瀬
品で用いられている語彙をハイパーリンクでつなげまくりながら作品世界を立体化させていく読解だとし、るるりら氏の読みを作品世界と氏の経験をリンクさせつつ作品世界の奥行きを増していく読解、と仮に見なしてみると、かのっぴ氏が本投稿作で行った読みは作品で用いられている語彙を字義通りに捉えつつ語彙と語彙の連関を作品内で完結した範囲で認めることで作品の見取り図を作り出す読解と呼べるでしょう。もちろん、これら三様の読み方が画然とした相違を持っているわけではありませんが、作品に向き合う上で三氏が選択したスタンスの違いとしては、大きく外れてはいないことと思います。
ほかけ「色のない虹」で用いられている語彙のう
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