死神のメロディー/ホロウ・シカエルボク
見ては騙されたような気になる
もっと眠っていた気がするんだ
たぶん誰かが時間を巻き戻した
俺が朝を迎えることをこころよく思わない誰かが
もしかしたらそれは死んでしまった詩人かもしれない
俺より年下だけど
俺よりずっと洒落た詩を書いてたやつだった
だけどごめんよ
お前が待ってるドアは俺にはまだ開けることは出来ないんだ
ネオンテトラはそのまま水に溶けていった
あのさ、俺に電話をかけて欲しいんだ、そして、繋いだままにして眠ってくれないか
馬鹿なことを言ってると思うかもしれないけれど
一度ぐらいそんなことにつきあってみてくれないか
そんな
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