【HHM参加作品】「荒地」/すみたに
 
の様に聞く
>それは私たちが知らなかった春
>何れ会うことになるでしょう
>あなたたち

 この詩はここで生み出されていく語りのテキストを用いて時間の感覚を押し広げる。「何れ」は、ここでは期待された時期を示し、運命的に来るべき時を予感させる。すなわち記憶が語り継がれていく、家族的叙事詩を連想させる。家族的叙事詩とは、連綿とした語りのテキストと同体でありながら、遺伝的な運命を定めていて、生成的でいながら「意識の流れ」のように遊びがない。ここには、厳しくとも認めなければならなない現実がある。それは、詩という音声=生成されるテクストが、より構築された美を求めているという象徴表
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