【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
ンは「気が楽になったよ」と嬉しそうである。
「あなたは普通よ。あなたとなら・・・」
ブレインの頭から羽飾りを外しながら、優しく語り掛けるティナ。
「ぼくは彼らと同類だ。生まれながらに、この身体なんだ」
「いっしょにきて」
「ダメだ」
「殺しを続けるの?」
この質問が、ティナからブレインへの最後通告だった。
「生きるためだ」
ブレインの返事を聞くやいなや、ティナは、彼の肥大した脳を片手で思いきり握り潰した。
グシャッ!
頭から緑色の血を噴き出しながら、床をのた打ち回るブレイン。
ティナはそれを見ながら、すばやくドレスを脱ぎ捨てた。
全ては、最初からブレインを油断させるための
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