【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
ィナの部屋のドアを開けるブレイン。
あんな体験をさせてしまったのだから、さぞかしショックを受けているだろう。ブレインは不安いっぱいである。
だが、そこには髪をとかしてドレスをまとい、人が変わったように綺麗になった、笑顔のティナがいた。ただし、気のせいか目が全く笑っていない。
ベッドにならんで座り、ハーモニカを吹くブレイン。口からハーモニカを放すが、なぜか音楽がやまない。
なぜ?と思ったら、そのハーモニカの音はレコードから流れていたのだった。ちょっと意味が分からない流れである。
「殺しは娯楽じゃない。生き残るためなんだ」
「分かってる」
ティナの言葉に、理解を得られたと思ったブレインは
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