【HHM参加作品】きみはゼロ年代最高のカルトホラー『バーサーカー』を見たか/古月
びに言った父親は、近所に一件の店を発見する。
無駄を省いたスピーディーな展開だが、ご都合主義とか言ってはいけない。
この店の近くで故障するように罠を仕掛けられたのだから、これは当然の帰結というものである。B級映画だからって、なんでもかんでも貶めていいというわけではないのだ。
その店は、気品のある優しそうな老婦人が経営する雑貨店だった。
老婦人は「今日は修理工場は閉まっているし、うちで食事でもどう?」と彼に持ちかけた。
人を疑うことを知らない父親は、素直に彼女の申し出に甘えることにした。ニヤリと笑う老婦人。
これが地獄の始まりであった。
彼女が教えてくれたルートに従い、妻と子供
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