珊瑚の小径2(エッセイ)/そらの珊瑚
ちょっと真剣にやれよ、そう思うのは至極真っ当なご意見だと思う。救いは、女の子たちが「○○さんだって頑張っているんだよ」と庇ってくれたということ。
なんとも、ありがたや、である。足むけて寝られませんわ。
◇
当日、どうか最後まで弾かせてやってください、と祈るような気持ちで、ビデオをまわす。ん? だんだんテンポが速くなってきている。おちつけ〜おまえの心臓には毛が生えているんじゃないのか! 飛雄馬よ。(いや、女ですけど)どきどき。なんだかとってもいや〜な気持ちになる。経験上、いや〜な予感というものは十中八九当たってしまうものであると知っている。
それでもなんとか二番まで行き、最
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