スミ子さん/初代ドリンク嬢
 
とかしゃべらないスミ子さんとか
理由はあったのだろうけど
魚を撒くことがイヤになった

私はスミ子さんと
橋を渡り
缶ジュースを飲んだ
手が魚臭くてうんざりした
日はまだ高くて
私とスミ子さんは黙って座っていた

電車の走る音が聞こえる
とても暑くて
二人の体からは腐った魚の臭い

私とスミ子さんは魚を撒いた畑へ戻った

最悪

魚は鳥たちに食い散らかされていた
鳥の糞と腐った魚の臭い

「ちょっと待ってて。
どうすればいいか聞いてくるから。
こんなの片付けられないから」

私はナースに聞きに行くこともなく
だらだらと橋を渡った
ただ、

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