幕切れ、予感/すみたに
何もかもせせらぎのように脳天気で 反射された
光は船に従って動き 青赤黄色に染まったコン
クリートの 石の前で硬直し、上で踊りを披露して、
柔らかな葉の上で崩れた
私はなぐりつけたかった 私の痛んだ胸を
磨かれない石英の顔を見つめ まったく言葉は
生まれない 吐き出した、血の混じった声は、
あなたの痛みに
どうにか思いを馳せながら、 赤黒い鑢で
磨き上げてくれる人を探しているからかもしれない
殴っても、殴っても
はみ出るのは中指の骨か
せいぜい歯に挟まれた舌だ
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