幕切れ、予感/すみたに
舌だろう
助からない手を握り締める 積み木を倒す霧吹き
の形をした崖の松の枝 横にまかれて、
散り散りとなり、
伸び続けて虹に交差する濡れ髪の光が流れ
紙一枚にさえぎられる
淀みは指先でねじを回して 油、乾ききった、
思想の中から 二回転、三回転、軋み続けるだけで
終われない、なにもかも それでも終わり続ける生
終わり続ける時空 消し去るべきでない
終わり続ける言葉
覚えていてもいられない 展開する沈黙
引き留めるべきでない その糸は張られたまま、
いつまでも、
そして終わり続けるわたし、一人だけの喝采
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