慢性凡人病、「わたしは死にたい」/すみたに
 
し続ける者よ、
  そのまま後悔し続ければいい、
  未来のことを考えていればいい。

  自分の背中を追いかけることは、
  常に過去に立っていることだと気付いた時、
  お前は死にたくなるだろう。
  余りに重たい両手の荷物に歩みを止めるだろう。

  捨てられないわけではない、
  ただ、持っていることが嬉しいのだ。
  昔から肥ることにはためらいがないのだ。
  
  死にたいとは思わないだろう、
  楽しみが残っていると思っているから、
  未来を考えているから。

  三

  神は愛されることしか知らない。
  愛から疎外された存在である。

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