コールドプレイ  /和田カマリ
 
暑くって
もう営業なんてしてらんない状態
彼ったら「ごめんなさい」って
お客さん全員を帰した後
しばらくして
携帯で呼び戻したわたしを
強引にカウンターの上に乗っけると
LOVEな解体ショーを始めた
もちろん
わたしマグロじゃないけどね

腕も足も毛穴が閉じていて
ぜんぜん汗が出ない
ディープな冷房病のわたし
その反動なのか
顔からの量はハンパない
もう化粧がドロドロ
「やめてよ!」
あたし手を伸ばして
彼の胸を押し上げて
SEXを止めてもらったの

「何だよ、暑いのがダメなわけぇ。待ってな。」
体操用マットみたいに
わたしを覆っていた彼は
エイッ
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