ぼくは立派なあほでありたいが/すみたに
 
ただ、君の示してくれたインスピレーションに応えるとすれば、不幸は、幸せ「が」ない状態、だということ、あるいは、「あるものが幸せなるものでない」状態ってことだと思うよ。そして安定と言う幸せ(健康や厚生)というのに対して、不安定な不幸がある(病的な状態)。ただ、君は判ると思うけど、ホメオスタシスが保たれている状態は外科的に賦与されるものよりも、もっと内的な均衡に由来するわけだけど、病的なものというのは、外科的に与えられる、あるいは外傷的なものとして、内部へ外部が進入していくところにあると思うんだ。
無論、君の言いたい気の持ちようと言うのは、さらにいえば、この幸せはときに退屈で不幸とおもわせたり、不幸
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