ぼくは立派なあほでありたいが/すみたに
の抗いを不可能にし、物理的な死を与えること、生活精神を枯渇させ、価値をすべて異化させ、眼の前で破壊される。独房より恐ろしい完璧な孤独にたたされ、そこにいた自己‐他者が不在とされ、わが言語=わが意識を虐殺する火種が撒かされる。
言葉あるとこ孤独なし。そう思う夜がいくつもある。
※
痛みを感じ、共感し、本当に痛み、言葉はどんどん崩れて行く。マティスの「赤い部屋」のように激しくノイズがなる。不幸は痛み、痛みは絶叫している、泣き叫んでいる。見えた瞬間、賑やかしは去るべきだし、あほな僕は黙ってしまう。
だがそこでなお現れる語りこそ創造で、慈愛と勇気=自我なんだろう。ベンヤミンの偉大な
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