ぼくは立派なあほでありたいが/すみたに
しさを選べない。ただ反抗的に生きるしかない。ただ受け入れてもらうのではなく受け入れなければならない。抗うことばかりしかできない。不幸は掘ってもほっても尽きない砂の穴。不幸は常に存在し、刻まれて、疑えば純粋な物がでてくる。実証され、信じるしかないのだ。
世界がなにやら隠し事をしている時、不自然な静けさがやってくる。
同時に不自然な賑やかしがやってくる。ペテンのチンドン屋、偽警官。
彼らは慢性的な感謝病なんだ。
世界が静かであればあるほど、消えかかった苦しみの声に耳を澄ますべきだ。それは瓦礫の下から微かに漏れ出て来る真実の言葉なのかもしれない。そして病にとっての「薬」。それは耳でも感じる。
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