ぼくは立派なあほでありたいが/すみたに
、なんて言われる常に不在の幸福(だから求める)なんかより目に見えるがゆえの不幸(そこにある)から、ひとびとは目を逸らせなくなる。
「薬」なぜお前は飲まれ続けるのか考えたことがあるのか。
もしかして幸せのつもりなのか? 薬は黙ってうなずく人の喉へと消えていく。
不幸は「薬」の色彩のようにノイジーで、存在するがゆえの音をもっている。
世界が騒がしくなっている時、僕たちは沈黙したい。
黙りこませるような圧倒的な強迫性を不幸はもっている。黙り込み、なにもできないのは悔しくて仕方ない。それは別の他者でも、自分という他者でも、その不条理な遍在(あるいは偏在)に対して、僕たちは正しさ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)