やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう/ホロウ・シカエルボク
、ほかのクラスの女の子にハイハイマンってあだ名をつけられた、授業中に突然机に頭を打ち付けたりした、相変わらず友達は何人かいたけれど、中学校はもう異文化だった、ほとんどの人間はぼくのことなんか好きにならなかった、ぼくは彼らに興味なんか持たなかったから、彼らはぼくのことを変わり者だと思って距離を置いた、ぼくも自分でそうだと思っていたから彼らに馴染もうなんて微塵も思わなかった、そのころ初恋があったけれどそれは同じ小学校から知っていた子だった、ふたりの女の子に告白されたけれどまったく興味が持てなかった、ひとりとは数度の手紙のやり取りに終わり、もうひとりは友達とつるんでかなりしつこくしてきたから面倒になって
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)