やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう/ホロウ・シカエルボク
 
誰かを代弁したことなんて一度もなかったのに


台本をいくつか書いている途中でぼくは文章を書く楽しさに目覚めた、しきりに書いていると次第に身体が熱くなってきてすらすらと言葉が浮かぶのが気持ち良かった、ぼくは詩や小説を書き始めた、小説は何作か賞と呼ばれるものに送ってはみたけれど、それは箸にも棒にもかからなかった、一度だけ箸にかけてくれた出版社があったけれど、そこは何年かして詐欺で潰れた、


携帯電話を持つようになってからぼくは、とあるサービスを使って自分のホームページを持ってそこで詩を書き始めた、書いたその日に反応があることがすごく面白かった、一日に何度も詩を書いた、仕事はしたりしなか
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