かたつむりのつむりくんとなめくじのなめちゃん/ドクダミ五十号
いい」
「あら、わたくしはやわらかぎるのをこわくおもっていますのよ」
ちょっと左目を引っ込めて言うなめちゃんでした
「これはしつれいいたしました どうぞこちらへ」
裾をちょいと振るうと言う器用さを見せるつむくりくんでありました
「ではおそばに」
おずおずとなめちゃんが
「あたしね、じつはあなたがうらやましくて・・」
「それをのろうために、きょうはきたよの」
つむりくんには青天の霹靂。
「いや、のろわないでくれたまえ」
「せんじつも、どうしが、おそろしいてきに、くわれた」
「のこったのはふかんぜんないえだけで・・」
両目を
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)