(批評祭参加作品)原口昇平という名の色/いとう
 
く、最
近になって、「白」についての作品を発表しているからだ。なので
「白」について踏み込んでいくために、その作品を提示しよう。
「決闘」(http://www.cmo.jp/users/siesta/lib/duel.html)。

一読してわかるように、この作品は彼の現時点での「白」のシニフ
ィエに溢れている。まず、少なくともはっきりとわかるのは、彼自
身の中で白は色としてではなく概念として存在していること(青も
同様に)、そして、様々なイメージが描かれながらタイトルの「決闘」
へ収束していくこと(つまり、白い決闘が在るのではなく、白と決
闘は同義として扱われていること)、
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