(批評祭参加作品)原口昇平という名の色/いとう
 
こで注意したいのは、シニフィエの共有ではなく、
相互理解であること。

原口昇平氏の作品に中には、時折、色以上の意味合いを持った色が
登場する。シニフィアンを凌駕するほどのシニフィエを有したシー
ニュだ。ここで扱う作品、「(……のいない風景)」においては2種類
の色が登場する。
青と、白。
http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=23742

最初に言っておくが、彼の中のシニフィエを、もちろん完全に理解
することはできない。「相互理解」と前述したが、それは、真の意味
においては共同幻想だ。しかしこの幻想は絶望として存在するので
はな
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