(批評祭参加作品)原口昇平という名の色/いとう
とびとの、夏を
> あなたのなかに焼きつけて
> いる、
> 白い、
> 決闘、
> 争われたすべての影に
(「(……のいない風景)」より)
> 白は決闘
> そしていまもそこにある
> 八月の熱線に焼きつけられた
> ひとりの
> 影
(「決闘」より)
これらの重複についても興味を持っているが、残念ながらここでは
割愛する。ということで、論に戻ろう。「白」のシニフィエを顕在化させるために「決闘」を持ち出しているので、その点を中心に拾っていく。
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