南房総ポエトリカル・アンソロジー  その2/あおば
 
る己の不寛容性をしみじみと痛感させられる。

5.桑原拓也さん、HBDのかけ声連発でホールの空気を自由にしたところで、
クマのプーさん、A.A.ミルン原作を桑原さん式に元気良く朗読する。
プークマは子供のくせに、自己意識が強すぎて、素直だけどめんどうくさい、近くにいたら厄介な奴だと思っていたが、はたして桑原さんの朗読だとその正体が見事に現れて、ダメなクマというクリーストファーロビンの優しい声が聞こえてくる、楽しい朗読であった。
 即席で舞台に上げられたクリストファーロビン役、カメダさん(聴衆)もすぐノリノリになって朗読がもたらす楽しさの威力を思い知る。

6.稀月真皓さん、
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