俺が死んだあとに訪れるものたちのことを生きてるあいだに教えてくれ/ホロウ・シカエルボク
 
なっている路面を踏みしめながら歩き信号を渡ったところにあるコンビニに寄ってみたがお気に入りの可愛い店員は居なくてそのかわりに愛想のひとつもない二十歳前の小柄な女の店員が居てそいつはいつも俺がなにかをかすめ取ろうとしているみたいな目でカウンターの中から俺のことを監視しているものだから俺はそいつがそこにいるときは絶対に買物をしないことに決めていてだからコミックのコーナーに行ってそこで見つけた懐かしいタイトルをペラペラと眺めて今度可愛いコが居るときに買おうと思って一度棚に戻したのだけれどどうしてもその本が欲しくなってしまってもう一度手にとって買って帰ることにしてついでにスナックなんかも手に取ってレジに持
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