dark despair (ダークディスペア)/元親 ミッド
、明日はきっとくるだろう。
しかしここでは、それはつまり
ただのタイムリミットでしかなかった。
愛だの希望だの、夢だの勇気だの
そんなものは微塵も必要としていない、
そんな世界だ。
だがしかし、この世界で思うのは
"絶望"は、終焉ではない。
"絶望"こそが、始まりなのだ。
・・・と、いうこと。
人は、絶望するところから
現実をようやく直視して
そして歩き始めるものなのだ。
中洲の狭い部屋で働く美女も
コンビニで毎晩見かける友人も
客の理不尽な言い分に付き合わされるタクシードライバーも
その他様々
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