dark despair (ダークディスペア)/元親 ミッド
 
様々な
ぐちゃぐちゃの
ぼろぼろの
どろどろの労働者はみな
そんな世界で生きていた。


見上げれば
漆黒の闇におわす 孤高なる者は
こうごうしくも おごそかに
今、クラウンの輝きを戴いている。


社会の底辺のように云うやつもいるが
本当に労働者は、底辺なのか?
俺は、彼らにこそ、力強い何かを感じる。


悲しみを悲しみとぜず
大きな喜びは求めず
小さな喜びを大切にして
一々、意義を求めず
まず何をしなければいけないのかだけが問題で
ごたくを並べる暇などない。


誰かがぬくぬくと布団の中で夢を見ている間に
労働者は現実を生きている。
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