同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
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仕立てのよい心を直立させて、
隣人愛の源泉を掘り、
見つめる力で火を起こせ。
口だけの落石を蹴散らし、
山の水を両頬に溜めながら。
うまーい…もう一杯!←悪役商会っぽく。
親しい人の生き様に。
何度も見たはずの映画、一冊の詩集に。
どこまでも高い空、息を飲む夕陽に。
静かにさざ波を繰り返す夜の海に。
裂かれるような恋に。
悲しいまでの自由に。
瞳を刺す燦爛たる言の葉たちに。
こころが震え、零した涙が口元に伝い、初めて気づく。
白内障を患った老婆が絶えず目がしらを拭う木綿に溢れ出す、悲しい泉の白く濁った水底には、窓の外の祭り、金魚を掬う浴衣の少女、揺れるビニールから
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