同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
おいしい水を
今日の全てが旋回を始め、螺旋の真中を堕ちてゆく。
大粒の水滴をいくつも追い越して、昨日の底へとたどり着いた。
途端、水滴は下から上へと逆流を始め、明日へ昇る水を見つめる。
既に昨日は乾いていた。
島に水を求める螺旋の叫びは、昨日だけに、反響した。
遠吠えの夜の響きに、愛が寄り添う。
褥に湿気を齎す甘い吐息に、時が嫉妬するかのように渦巻いた。
発する愛が濡れ、潤滑の想いへと、天の賄いに従う。
熱情の汗が愛から溢れ出し、ひとつになった体を浸すとき、夢と愛がいのちの祈りになっていた。
コウホネ川の底には骨が埋まっている
雨上がりで濁った流れをのぞくと
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