同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 

そして約束はまた次の約束へ、
と、
ずっと続くんだ。
どこでもゆける どこでも暮らせる ここに来るまで忘れていた 泳げるってこと 水さえあれば 魚は自由に 手のなかの水。水のなかの手。水にもつれたオフィーリアの手の舞い。オフィーリアの手にもつれた水の舞い。けさ見た、短い夢。あれは、夢だったのか、夢が見させた幻だったのか、父親の腕につながった透明なチューブに海の水が流れていた。その海の水が部屋にこぼれて、それは、ぼくがそのチューブを傷めたのか、はがしたか、切ったのだろう、父親が、ぼくに海水の流れるチューブをもとに戻すように言った。言ったと思うのだけれど、声が思い出せない。夢ではいつもそうだ。
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