同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 
だ。声が思い出せないのだ。無音なのに、声が充満しているのだ。川でおぼれたオフィーリアは、死ぬまで踊りつづけた。踊りながら溺れ死んだのだった。ぼくの父親は、癌で亡くなったのだけれど、病院のベッドのうえで、動くことなく死んでいった。でも、ぼくのけさの夢のなかでは、父親は、ぼくのパパは、死んだときの71才の老人のぼくの知っている詩人で、いまはもう辞められたのだけれど、金融関係の会社に勤めていらっしゃったときのお話を聞かしてくださったのだけれど、お金を借りる会社、なんて言ったか、ああ、ローン会社か、そこでお金を借りるひとの自殺率があまりに高くて公表できないと、そんなことをおっしゃってた。そういえば、時代劇
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