誓い。/元親 ミッド
宇宙という、漆黒の永遠に向けて
夜しかない、音もない、無に向けて
いるのかいないのかもわからない異星人に
黙々とモールス信号を打ち続ける。
或る日、
一つの誓いをたててみた。
一生涯をかけてでも、百万編の詩を書こう。
信仰心を持たぬ男の
退屈でつまらぬ人生に於いて
おおよそ華やかでもない
ちっとも威厳のない
でも、それでも生きている
その証に、感動したり、考察するに至るものなど
瞬間、その瞬間を切り取るように
詩にしてみよう。
そう思って、僕は身勝手にも
一つの誓いをたててみた。
一生涯をかけてでも、百万編の詩を書こう。
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