『彼女の朝』/川村 透
はずよ
たとえばあのテーブルクロスについて、とか、テーブルクロスについて
とか。だろ?
彼女は朝に美しく誓う
僕は夜に厳しく関わる
--今日、いちにち。今日、いらだち。今日、日々。今日、一々。
今日、It is 今日、It was 今日今日今日今日今日!
僕は、美しく重い祈りを、実りをことほぐ。清めたまえ夜の霧よ
朝を切り取って人の形にはめこむのはよせ。
夜におだてられていいように使われているだけなんだわ。
そうかもしれない彼女の誓いは美しく僕の祝詞はからっぽだ
でもなんだかおかしいよだってほらどう考えたって変だよ
そうだよ!
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