『彼女の朝』/川村 透
 
はずよ
 たとえばあのテーブルクロスについて、とか、テーブルクロスについて
 とか。だろ?
 

彼女は朝に美しく誓う
僕は夜に厳しく関わる

--今日、いちにち。今日、いらだち。今日、日々。今日、一々。
 今日、It is 今日、It was 今日今日今日今日今日!
 僕は、美しく重い祈りを、実りをことほぐ。清めたまえ夜の霧よ
 朝を切り取って人の形にはめこむのはよせ。
 夜におだてられていいように使われているだけなんだわ。
 そうかもしれない彼女の誓いは美しく僕の祝詞はからっぽだ
 でもなんだかおかしいよだってほらどう考えたって変だよ
 そうだよ!
[次のページ]
戻る   Point(2)